神津島で“あしたば”のレシピ募集!

 伊豆の島は東京に近いほうから順に、伊豆大島、利島(としま)、新島(にいじま)、式根島(しきねじま)、神津島(こうづしま)、三宅島、御蔵島(みくらじま)、八丈島、青ヶ島と並び、小笠原諸島の父島は八丈島からさらに700キロメートル南のかなたにあります。
 伊豆大島から青ヶ島までの9島を伊豆七島と通称していますが、「七」は島の数ではなく、たくさんあることと、縁起のいい数字だから使われています。伊豆大島から三宅島までは、まるで伊豆の海に浮かぶ集落のように近距離にあります。三宅島と八丈島の間はかなり離れていて、直線距離にしておよそ110キロメートルあります。この三宅島と八丈島の間には黒潮の速い流れがあり、動力のない昔の船は越えるのに大いに苦労したのです。八丈島へ島流しされるというと、ずいぶん近いところに、という気がしますが、じつはこの厳しい潮流のため、限られた時期にしか安全な航海ができなかったので、実際の距離以上に遠い島に感じられたのです。

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 この写真は神津島の天上山から見た伊豆の海です。手前から平らな式根島、少し高さのある新島、奥に三角の利島、さらにその背後には伊豆大島が、そしてずっと遠く地平線上には房総半島も見えています。
 ところで、今日は神津島の話題です。この島になぜ「神」の字が付けられているかというと、まだ地上に神が住んでいたころ、伊豆の島々の水の問題を相談するために、この島で神々が集まって会議をしたのだそうです。それで神が集う島、神津島となるわけですが、島の最高峰天上山、標高、571メートルには、神々の会議場となった場所が今もちゃんとあります。下の写真の場所がそれで、山頂からすぐ北側の斜面に、少し平坦な広場のような形状をしています。

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 今年(2009年)元旦、私はその天上山に登りました。一生に一度あるかないかという貴重な体験をしたのですが、そのご報告は、本欄の1月から2月にかけて4回連載いたしました。1月1月15日1月17日1月27日2月13日(色文字列をクリックすると該当ページが開きます)。一度このような体験をすると、島に限らず誰でもそうだと思いますが、もうそこは“ただの旅の場所”ではなく、かけがえのない“特別な土地”になってしまいます。というわけで、神津島は私にとっては、今や特別な島の1つとなりました。

 今年9月3日(木)、4日(金)の2日間、東京新宿駅の西口イベントコーナーで、財団法人東京都島しょ振興公社の主催する「東京愛らんどフェア」が行なわれました。昨日(10月22日)ご案内した財団法人離島センターの年に1度のイベントの「アイランド」は「i」「Land」を組み合わせた造語のカタカナですが、こちらは「Island」を感じの「愛」と平仮名の「ランド」に変換した可愛らしいイメージの造語です。知事が強面(コワモテ)なんで(失礼!)、あの人気の戦国武将、直江兼続の兜にあやかったのかもしれません(失礼!)。
「東京愛らんどフェア」は伊豆諸島、小笠原諸島の各島の特産品の販売と、島自慢の芸能の実演や楽しい抽選会を組み合わせたイベントです。開催の予定や島の情報は、東京アイランドのホームページ(色文字列をクリックすると該当ページが開きます)をご覧ください。

 9月4日午後、多忙な業務の隙間を縫って(本当は若い社員のイジメにあって仕事はなく暇でした!)新宿に出かけました。まあ、こういうイベントですから、共通空間スペースの周りにぐるりと各島のブースが並ぶ、とまではいかず、島自慢の物産を詰め込んだ展示台が並んでいます。こういう時には、どうしても真っ先に特別な島の前に立つことになります。
 かくして、私は神津島の展示台の前に進みました。2日目の午後ですから、主だったものは売り切れで、クサヤではなく普通の干物が少し寂しそうに並んでいました。メンバーは観光協会と商工会の若者たち。元気いっぱいの青年の姿はとても頼もしく感じました。ここでの売り上げはいくらでもないでしょうが、一人でも多くの人が島に関心をもってくだされば意義があります。
「村会議員の中村親夫さんはお元気ですか?」
「ええ、とっても・・お元気です。天上山登山のガイドもお願いしてます」
「・・」の3秒ほどの間(ま)が何を意味するのか不明でしたが、島に知っている人がいて、こういうイベントでそれを話題にできるのが嬉しくてついついお名前を出してしまいました。
 ところで、今日は神津島の商工会が企画した「2009あしたばアイディアレシピ募集」のご案内です。締め切りが10月31日であまり時間がありませんが、ふるって応募してください。詳細は神津島村商工会の募集ページ(色文字列をクリックすると該当ページが開きます)をご覧ください。
 あしたば(明日葉)は、栄養価の高い植物で、伊豆七島を代表する食材です。その効能などについては神津島商工会のホームページの「あしたば物語」をご覧ください。
 賞品は最優秀賞が、神津島―調布、往復航空券(ペア)が2名、アイディア賞が神津島の特産品詰め合わせ4名で、応募はメールかファックスが利用できます。用紙は募集ページにあります。
・問合わせ先:シナジースキーム実行委員会 神津島商工会
 〒100-0601 東京都神津島村1761
 電話:0499-8-0232 FAX:04992-8-1199
メール:kozu@mqb.biglobe.ne.jp 
 URL:http://www.kozu-shokokai.or.jp

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「あしたば」に関する資料は書籍にもインターネットにもたくさんありますが、ここでは今年2009年2月に発行された金田弘則さんの『あしたば文化論』(文芸社)をご紹介します。著者は1941年に八丈島で生まれ、北海道大学農学部を卒業して、東京のソフトウェア会社に勤務され、1973年に生まれ故郷の八丈島の戻り、南海新聞記者、読売新聞の八丈島通信部で社会部記者として活躍されました。現在は島で花卉園芸植物、育種に従事されています。あしたばの生育地を訪ね、さらに日本と中国の歴史的文献も渉猟した労作です。


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